台風、バケツとジャージ。
眠れない。台風で。
この年になると、
気象が体調に影響することが。
なんだ?この不調は?と散々考えた挙げ句、
ああ、天気か、ということが多くなる。
それも大体が、自分で気がつくわけではなく、
子どもに「低気圧来てるからでしょ」と言われる。
何か、負けた気がする。
子どもにではなく、何かに。
実家が九州ということもあって、
小さい頃から台風にはよく遭遇した。
繁華街に家があると、
毎回、どこかの看板が飛んでいったり、
屋根やら外壁が落ちたりしていたものだ。
今だったら全国ニュースになっていただろう。
大きくなってからは、台風は通過するものの、
博多はなぜか、影響が少ない。
今でもそうらしい。
でも、俯瞰で見てみたら、
建物が丈夫になった、ってのもあるのかもしれない。
関東住み25年だけれど、
気象という点では、
博多と関東地方はかなり違う。
温暖で曇りがちの日本海側とは違い、
関東地方は晴れの多い、乾燥地帯。
とにかくピカピカに晴れているし、
風が吹いているという印象。
風があるから晴れているのかも。
素人目だけど。
で、台風の時は、
台風が洋上のどこにあっても、いち早く風が出てくる。
吹きっさらしなんだなぁ、
というのが、引っ越してきた時の印象だったし、
北陸出身の友人たちも同じことを言っていた。
日本海側とはかなり違うよね~、と。
台風が近づくと、ベランダのものを片付ける。
今のマンションに来てから、
ベランダがコンパクトになったし、
引っ越しの時に、ミニマムにしたので、
やることもない。
ひとつ前のマンションの時は大変だった。
20畳ほどのルーフバルコニーが付いていて、
布団干し用の自立する物干しを置いてあったのだけれど、
台風の時は、横倒しにして柵に縛り付けておかないと、
飛ぶほどの、暴風が吹く。
おまけに、何故か毎回、台風の時は、
相方が出張に出ていた。
わざとか?ってくらい、毎回居ない。
物干し縛り付けないとなぁ、と1人、
どしゃ降りの中、紐を持って、バルコニーに出る。
家のなかで、ずぶ濡れだ。
何回かは、この際とばかり、バルコニーの掃除をした。
デッキブラシでゴシゴシと。
今考えると、危ないよね。
ところが、10年ほど前の大きな台風の時。
その時は暴風で、
ベランダの大きな植木鉢が倒れて、1個は割れていた。
よく窓が割れなかったなぁと思うほど。
確か、縛り付けた物干しも、紐が外れていた。
下に落ちなくて良かった。
でも、ベランダのスリッパは飛んだかぁ、
と、しばらく見ていると、
どことなく風景が違う。
あれ?何か足りない。
え?もしかしてバケツがない?
植木の間にしっかり挟んでおいたのに、無い!。
飛ばないように水を入れてあったのに。
えーー?バケツどこー?
それも、子どもが小学生の時に、
バケツ稲のために使っていたもの。
まあまあ大きい上に、名前がデカデカと書かれていた。
えっ、名前書いてあるのにーー!
慌てて下に降りて、周囲を捜索。
マンションの向こう側は、大きな幹線道路。
万が一車に当たっていたら、大変なことになっている。
誰にも当たってませんように!
迷惑かけていませんように!
けど、そんな情報もないし、
そもそも、バケツのかけらも見当たらない。
隣は大企業の建屋で、
幹線道路の向こうは、広大な都の保有地。
風向きだと、そっちに向かって飛んでいるはず。
万が一、万が一だと、学校に連絡があるかも。
バケツ稲用のバケツだし。
その後、何の連絡もなく過ぎ、
まぁ、落下した衝撃で粉々になったんだろうなぁという結論に。
いくら幹線道路でも、真夜中で暴風雨、
さすがに車は通っていなかったのだろう。
住宅街側なら、誰かが持ってきてくれるだろうし。
私が中学生の時、
家が校区の一番遠くで、
徒歩40分の道のりを友達と二人で歩いて登校していた。
朝のひとけのないビルや商店の間を通り、
幹線道路を3本越える道のり。
そして、あの頃は、
台風で学校休み、なんてルールはなく、
みんなちゃんと登校していた。
中2の時のある台風の日も、
二人で歩いて、いつもの道を登校していたのだけれど、
ルートの半分のところで、二人同時に、
傘が折れてしまった。強風でばっきり。
まぁ、箸が転がっても笑っちゃう年頃なので、
ガハハーと笑って、
もーこれだめやねー、と、傘を近くのゴミ箱に捨てて、
学校には行かなくちゃいけないし、
でも、傘はないし、あっても折れるだろうし、
当時はコンビニもないし、そもそもお金も持ってないし、
帰るわけにもいかないし、で、
もーいっか!と、急ぐわけでもなく、そのまま学校へGo。
全身ずぶ濡れで、
スカイブルーのジャンパースカートが青色になってて、
門で迎える先生たちに驚かれ、
「なーんで傘さしてないとね?!」と聞かれ、
「途中で折れたけん、捨ててきた」と訴え、
許可をもらい1日ジャージで授業を受けた、
という思い出が。
いくらなんでも、台風で傘なしで登校せんやろ?。
しかし、今考えると、危ないよねー。
そんなことを思い出しながら、
これを書いている我が家の外は、暴風雨真っ只中。
こういう日は眠れない。
家内になってからは、ずっとこうだ。
気圧のせいかも。
しかし、凄い風だわ。過去イチかも。
今回は風のせいだ。
家人は寝てるけどね。
気にならないのかなぁ?この音。
どこかの車が、警報音を鳴らしている。
台風で鳴るものなのかしら?
防犯だけじゃないの?
明日は良い日になれー。
どうか、何事もありませんように。
1週間後、更新。
自然災害は怖い。
最近の台風は昔よりパワーが上がっていること、
まざまざと見せつけられている。
屋根が飛ぶ事態は、子どもの時に経験が。
お風呂の屋根が、入浴中に半分バンっ!とぶっ飛んだ。
あれ?上の階が見えてる。えー?何が起こったとかいな?
と子どもながらに呆然とした記憶が。
すべてが早くもとに戻りますようにと、願うばかり。
テレビ局の皆様、
ドラマの最終回、再放送してくださるのかしら。
今回の各番組、面白かったし、
ラストを楽しみにされていた方が多いはず。
楽しいこと、感動すること、増やさなきゃ。
どうかぜひに。