あらためて、ふうらい主婦 

映画と美味と新しいモノ好きの相方と暮らす ふうらい主婦の徒然ブログ

ディスポーザーと、最古のビル。


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建築物が好きだ。

こんな素敵なのは何時間でも見ていられるけど、

首が痛くなるので、写真に収める。

 

生涯で引越9回。

うち、新築マンション4軒。

実家マンションと、結婚後に3軒。

1回目は結婚して子どもが生まれ、広い部屋に。

2回目は、相方の気の迷い。

(一件目のマンションの内情を知ったからだとか)

3回目は、子どもの通学のための移動だった。

 

マンション選びでの最優先条件は立地。

階数や間取り、デベロッパーや工法などの大きな点は、

相方が詳しいので、お任せ。

どうやら、鉄骨のサイズなんかもチェックしているそう。

地震の国だから、重要なポイントだよね。

次に重視したいのは、以前にも書いた、

マンションの向きと、窓の数。

これは私的に、住環境の最大ポイント。

体調やランニングコストに関係してくる。

そして、

私個人の譲れないポイントは、ディスポーザー

キッチンの排水溝に付いている、

生ゴミを水と一緒に流すために、

排水溝内でゴミを粉砕する機械だ。

 

相方の気の迷いのマンションは、

私とは相性が合わず体調不良を起こした、

暑くて寒い、過酷な部屋だったけれど、

唯一、私が気に入っていたのが、

ティスポーザー。

今のマンションにも装備されているので、

使用歴通算14年。

無くてはならない存在になってしまった。

 

使って最初に驚いたのは、

お正月、マンションのゴミ置き場が、

生ゴミくさくなかったことだった。

それまでのマンションはゴミ置き場が密室で、

あまり良い環境ではなかった。

2年前に入居待ちで仮住まいしたマンションは、

豪華で造りも良かったのに、

ごみ置き場は、悪臭で最悪の状態。

久々の事態に、軽いパニック。

ゴミ置き場ってこんなに臭うもん?

 

しかし、

生ゴミが水と流れるなんて一体どういう原理?。

最初は詰まるんじゃないかとかなり疑っていたけれど、

相方いわく、

側溝と同じだよー。道端のゴミはちゃんと流れるでしょ?

もともと下水道はそういうもの、

定期的に管理すれば大丈夫、と。

あ、なるほど、そういうことね。

当然、ディスポーザーには流せないものもあるし、

長く使ってきた分、ドラブルも見てきた。

ディスポーザーの使用ルールは

ゴミ置き場以上に遵守しなくてはならないが、

慣れると快適でしかない。

もう、もとの生活には戻れなくなってしまった。

建物の進化をしっかり体感し、享受している。

 

でも、過去に住んだ物件で一番思い出すのは、

小さい頃に住んでいた、

鉄筋コンクリート4階建てのビル。

ぱっと見は石造りのような建物。

その時点で既に設備はかなり古かったし、必要最低限。

間取りは昔の本間の2DKで、ベランダと広いテラスが付き、

なぜか、各部屋ダストシューター付きだった。

(古いし怖いし使えない、と母は言っていた)

屋上にはアメリカの古いアパートメントのような

日当たりのいいオープンスペースがあって、

物干し竿をかけるポールとか、

コンクリートのシンクとかが揃っていたけれど、

その頃はもう、屋上は廃墟化していて、

忘れられたような空間だった。

でも、広場がない街の子どもには最高の遊び場。

夏休み、暇を見つけては、屋上で遊んでいたものだ。

 

賃貸だったけれど、

家族が一番、仲良く生活していた場所だった。

隣のおじさんは、夕方になるとおばさんになって出かけるし、

上のお兄さんは、ブルース・リーマニア。

その上の階には、日舞の先生が住んでいて、

火曜と木曜に稽古に行かされていた。

一階には可愛いチョコレート屋さん(今は超超・有名店に)。

夏にはテラスに何処かから葡萄の蔓が登ってきて実がなり、

一階の薬局のおばさんに怒られないように、

ビルの三つの階段を屋上から縦横無尽に駆け回る。

毎日が冒険みたいな建物だった。

 

昭和24年生まれのあのビルも、もう築70年。

今では地元で最古の鉄筋コンクリートの建物、

と呼ばれているらしい。

今は一階には飲食店が数店、

薬局もたしかそのままあるはず。

住んでいた頃から40年経つけれど、

見た目もほとんど変わっていない。

帰省の度に、前を通って、顔?をみている。

でももう、何があってもおかしくない。

 

新しいものは何もなかった、最古のビル。

でも、鍵っ子だった小さな私にとっては

「安心」の居場所があった。

いつまでも長生きしてもらいたいけれど、

 

耐震工事とかやってもらったのかしら?

とても心配。