あらためて、ふうらい主婦 

映画と美味と新しいモノ好きの相方と暮らす ふうらい主婦の徒然ブログ

「魔女の目覚め」シリーズ。続編!。


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ここに、ワープしたい。

読書のために。

 

最近、物語の本を読んでいない。

自己啓発本はたまに読むのだけれど、

ストーリーを追うには、気力が足りないのだろう。

それに今は、

中国ドラマ「独孤伽羅」にどっぷりハマってる。

壮大な兄弟姉妹喧嘩のお話っぽいし、

ってか、北周、随、唐の時代は、

本当にそんな経緯だったのか?という興味もあるし、

アジアのドラマは、衣装が美しくて、

物語より装飾品をマジマジみてしまう。

しかし、あの髪型は、どうなっているのかしら・・・。

金ぴかの飾り、軽いんだろうなぁ。

 

5年ほど前、

何かのついでに上巻だけをゲットしていた本。

「魔女の目覚め」上・下 デボラ・ハークネス著

 

続編

「魔女の契り 上・下」

「魔女の血族 上・下」と全6巻で完結する物語。

 

時間が無かったのか半年ほど置きっぱなしで、

ある日、思い出して読み始めたのだけれど、

書き出しが重そうだったので一旦断念。

その数ヶ月後、なんとなく読み始めたら、

・・・もう、止まらん。

すぐに全巻購入。

あっという間に読んでしまった本だ。

 

ジャンルとしては、ロマンス系なのだろうけど、

ファンタジーで、歴史モノで、

現代から、シェークスピアがまだ駆け出しの頃の16世紀に遡ったりと、

壮大なスケール感で展開する。

大枠ではロマンス小説かなぁ。

まぁ、自己啓発本好きで知識欲旺盛の私としては、

複合技のこの物語にドハマりしてしまったわけで。

 

現代、

魔女、ヴァンパイヤ、デーモンは人間社会の中で

目立たないように暮らしている。

主人公は魔女であることを放棄した大学教授ダイアナ。

小さい頃から魔法がうまく使えず、

ずっと人間のふりをして生活していたが、

ある日オックスフォードの図書館で一冊の古い本を借りた日から、

3つの種族から追われることになる。

何百年も行方不明になっていた、神出鬼没の謎の本は

再び姿を隠してしまい、

それを知るすべてのモノが、ダイアナを狙ってくる。

そんな中、推定1500才のヴァンパイア、

科学者マシューと出会う。

自分も数百年、その本を追っていたが、

運命に導かれて、彼女を助けることに。

本に隠された謎の探求と、ダイアナの魔女修行、

そして、異種族間の禁断のロマンスの物語。

 

・・・と、書けば普通の物語だけれど、

このプロットが本当に良く出来ている。

 

各種族のディテイールがかなり細かく描かれていて、

キャラクターも魅力的。

人間の世界ではちゃんと調和をとっていて、

特色を生かした仕事に就いている、という設定。

ヴァンパイアは長寿で、噛みついて増やすので家族が多く、

長寿を疑われないように時代ごとに

名前や土地を変えて生きているが、

国の元首たちには語り継がれていて、

いろんな場面で彼らを利用している、とか、

デーモンは一点特化の天才的な分析能力や洞察力を持ち、

意外と普通に、金融界で活躍している、とか。

魔女は歴史の通りひっそり暮らし、人間を助けていて、

人間は無能、という位置付け。

でも、この種族の違いって、遺伝子的にはどうなの?

というのが大きなストーリー。

歴史上の人物や実際の出来事もでてきて、

史実のなかにキャラクターが入り込んでいる感じ。

過去と現在を行き来したり、アメリカとヨーロッパを、

これが案外、飛行機で行き来していて、

・・・魔女なら「どこでもドア」みたいにワープしそうだけれど、

ハラハラとドキドキとワクワクの展開。

そこに、ラブロマンスの要素。

マシューの野生の本能と、

ダイアナとの関係。

二人の出会いが種族を越えて、過去から未来に繋がる。

 

錬金術生命の樹ダーウィン種の起源、進化論、遺伝系統樹

トワイライトシリーズと、ハリーポッターと、インディジョーンズ。

・・・っていうと、雑かなぁ?ごめんなさい。

あと、ルドルフ二世の脅威の部屋とヒエロニムス・ボス。

もー、絵画好きにもたまらん!のストーリー。

化学、物理、生物、歴史、美術史、とロマンス、

こんな複雑な物語を想像できるってホントに凄い。

 

アメリカではベストセラーなので、

映画化という話題もあったのだけれど、

どこに行ってしまったのだろう?

というか、これ、

映画化できるの?

物語のスピード感とか、時代、場所のスケール感とか、

難しい気がするのだけれど。

私的にはリメイクならコミックがいいなぁ。

 

 

好きで何度も読んだこのお話。

ふとAmazonを見ていたら、

えええーーーー!続編出てる!

 

「緋色の夜明け」上・下 デボラ・ハークネス著

 

昨日届いたー!。

どうやら、登場人物のサイドストーリーのよう。

フィービーとマーカス(マシューの息子)の話。

オークション会社勤めの普通の女の子フィービー、

「魔女の」シリーズでマーカスに出会い、

自分もヴァンパイアになって

生涯一緒に生きていくと宣言していた。

ヴァンパイアになるには、

かなり痛かったり苦しかったりするらしいけど、

永遠の時間と若さが獲られるのだから、

…羨ましいとしか言いようがない。

 

さぁ、ゆっくり読もーかなー。

秋の夜長に、ぜひ。