おせち、料理は実験のように。
子ども(成人)の写真はほぼ建造物のみ。
だけど、どこに行ったのかは良くわかる。
可愛い子には旅をさせよ。
1人旅でも、何なら旅でもないけれど(研究のため)、
彼の写真が増えるのは、嬉しい。
子どもが小さい頃は、
お正月には実家に帰っていたけれど、
子どもが学校に上がってからは、
混雑時にわざわざ動くこともない、と、
お盆やお正月の帰省は諦め、
家でゆっくり過ごすことにした。
相方(夫)は美食家を気取っているが、
肉魚好き、野菜嫌い、甘味好き。
非常に厄介な人だ。
我が子は逆に甘味だけが苦手。
私の食事を食べて育ったけれど、
美味しいものとそうでないものはちゃんとわかるし、
食べたものの食材がほぼわかるらしい。
私の食育は間違えてなかったようだ。
と言うわけで、我が家のおせちは、
相方の楽しみの一貫で、ずっと外注だった。
街の料理屋さんの仕出しだったり、
行きつけのお寿司屋さんの仕出しだったり。
美味しいし、これは何だろう?の楽しさもある。
私としては、とても楽。
前日にがめ煮を大量に仕込み、
元旦の朝は、お雑煮を作ればいい。
これが我が家の定番となっていた。
ところが、
今の家に引っ越してからは、
お願いできるような料理屋さんがない。
ベッドタウンゆえの悩み。
以前のお店には、届けますよ?と言われたが、
いやいや、ここ、思いの外遠いって。
ということで、
結婚20年を経過したところで、なんとまぁ、
おせちを極力自作することになった。
いや、昔から興味はあった。
作ってみたいなぁと思っていたけれど、
でも、いざ作るとなると、
実際、何品になるんだ?
みんなこれ、作ってるの?
とはいえ、
絶対的に美味しい方が良い物は、購入。
自力でなんとかなりそうな物は、製作することに。
なます、酢ゴボウ、酢蓮、きんとん、
かまぼこは無理、黒豆も自信が無いので、購入。
数の子はまぁそんなもんだし、
昆布巻きは、作っても食べなさそうだから購入。
こんなもんでいいのか?
と、半月くらい前から、計画していた。
でも、作ってみるとまぁ、案外簡単。
料理屋さんのおせちといえば、
凝った、やや変化球の味になりがちだけれど、
自作だと、いわゆる定番のおせちメニュー。
思えば、我が子は買ったものしか食べたことがない。
「普通のおせち」という定番に触れておけるのは、
良かったかもしれない。
作ってみてわかったことが。
私の料理の腕前が格段に上がっているらしい。
動きに迷いがない。仕込みもあっという間に終わる。
料理は日々やっているものの、
相方の好みで、以前は外食も多かった。
凝った料理は避けていたふしもある。
でも、今の地に移り住んでからは、
食べたいものは作るしかない。
スーパーはある。材料はある。
そうか、作ればいいのか。
ここ何年かの不便さから、
私のレパートリーは、倍増したらしい。
がめ煮を作りながら、これを書いてる。
甘味苦手の子どもも、栗きんとんだけは好き。
こんなに簡単なら、いつでも作れる。
わからないときは、料理レシピサイトを駆使。
自分に合ったレシピを選べるほどに、
たくさんのアイデアをシェアしてくれている。
ありがたい。
いや、ホントに感謝。助かってます。
おせちにも着手し、改めて思う。
料理は化学実験。
足して足して、火を入れて、
日々実験するように、キッチンに立っている。
きんとんに栗の甘露煮のシロップをどれくらい入れるかを、
自分に問いかけている。
甘過ぎない、でも美味しいがいい。
塩梅を探り出す作業に没頭する。
恐らく私は、元々は料理が苦手なんだろう。
必要が先で、考える暇もなかった。
けど、主婦25年にしてやっと楽しくなってきた。
唯一克服できずにフワフワしているのが、
天ぷら。
これだけは、出来上がりが安定せず。
毎回ドキドキしながら揚げて、半分失敗。
揚げ始めがダメで、段々と出来が良くなるってのは、
思いきりが足りないのだろうか。
水温?油の温度?粉の量?
出来合いのお総菜の天ぷらを食べると、
お腹を下してしまう体質。
店で食べるか、自分で揚げるかしかない。
そして、相方の好きなものランキングの上位に
天ぷらがある。
最近、天ぷらを食べてないことに、
相方は気がついているのだろうか。
あーでも春には、きっと騒ぎ出すだろうなぁ。
蕗の薹とか、春は美味しいものが出てくるしなぁ。
それまでに、天ぷらをマスターするか?
それとも、一番近い、美味しい店を探すか?
うん。両方やっとこ。
来る年が楽しい年になりますように。