我が子の中学受験から10年たったので その後。
また行きたい場所の1つ。
清々しい。美味しい。
中学受験が終わり、
子どもは合格した第二志望の学校へ入学した。
入学後の個人面談で担任の先生に、
「なぜうちの学校に?第一志望落ちたんですよね?」
あーいや、本人が急に6年生の夏休み終わりに言い出して、塾にも行けなかったし、こちらに入れてホッとしてます。
「えー!塾に行ってないんですか?!」
3ヶ月前だと入れてくれませんよね?。ピアノの専門コースに在籍してますから。あ、でもプロの家庭教師さんが直前1ヶ月付きましたけど。
「1ヶ月?!そんな子初めて聞きました。先生方がなんでこの子はうちに入ったんだろうって言ってて。塾も行ってないって書いてあるし、うちはほとんどがトップ校を落ちた子ですから、長い間通塾してた子ばかりだし。」
え?うちの子なんかやりました?
「だって新入生テスト、学年3位ですよ。単語テストもいつもトップだし。話題になってますよ。うちに入る子じゃないよね、って。」
えーそんなこと言うんだー、学校。
この会話は、受験崩れの子をあぶり出す質問なんだろう。第一志望校の話はマストらしい。
ってか、我が子のポテンシャルがわからんし。
ま、そういういい話はそこまでで、
今は普通の人ですが、
この受験騒動で一人の同級生、
同じ小学校から同じ中学校に入学した子がいて、
それまで全く接点がなかったのだけと、
その子のママと、入学式の帰りの電車で
初めて話をした。
私より10ほど年上のママさんだ。
その子は小3から大手の塾に行っていたそうで、
小学校でも人気者。
塾の先生にも本命大丈夫!と太鼓判を押されていて、
塾の実績作りで、他に10校ほど受けたのだとか。
だが、ふたを開けたら、受かったのはここだけ。
塾には大クレームし、
本命落ちてから2.3日、親子で悔しくて泣いていたとか。
あなたのせいじゃない、塾選びを間違えた、
と、本人には言ったそう。
うちの子は本当はここに入る子じゃないのよ、
仕方なく入学したのよー。
…と、私に話した。
本当に驚いた。
塾に入れるのと、勉強できる、のは違うし、
塾の先生の言うことは、100%実現するわけではないのに。
受からなかったのは受かった子より点数が低かったから。
しかし、塾の先生も無責任なこと言うんだなぁ。
なんて、思っていた。
なにより、
このママとはお近づきになりたくない。
うちの子もこの学校に入学したのに、
なぜこの人は私にこんなことを話すのだろう。
私は苦笑いでその場をしのぎ、駅からさっさと別の道を帰った。
一番かわいそうなのは、その子だった。
受験終わって毎日泣いてたのが本当かどうかわからないけど、
今からお世話になる学校なのに、
仕方ないから行けなんて。
うちは、
おめでとう、希望の学校で良かったね。
君には共学の方が合ってると思ってたから、
結果オーライだと思うよ。
頑張って行くんだぞ。
と言った。
本当は私は公立希望だったけど、
本人の希望だし、学校には楽しく行って欲しい。
結局その子は、入学後すぐに困ったことになっていた。
勉強中に徘徊、お喋り、迷惑行為、その他。
小学校までとはすっかり変わってしまった。
そりゃそうだ。
親が否定した学校で何を学べと?。
本当にかわいそうだった。
この数年間の中学受験の巻は、
いろんなものと向き合った時間だったなぁと。
我が子の成長、家族の関係性、生活全般の時間設定とか、
いろんなことを見直した。
相方との喧嘩の種が、
子どものことだけなのもわかったし。
その後、子どもは朝勉タイプになり、
宿題は夜、予習は朝5時起きでやるように。
ピアノもそれなりのレベルにはなったし。
第一志望には入れなかったけど、
塾に任せっぱなしにしていたら、
ピアノを止めていたら、
悔いばかりが残っただろう。
大事な場面では誰かに頼ってはいけない。
ほかでもない、我が子のことだもの。