あらためて、ふうらい主婦 

映画と美味と新しいモノ好きの相方と暮らす ふうらい主婦の徒然ブログ

我が子の中学受験から10年たったので その2。


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箱根の山。険しい。

受験も険しい。

 

うちの場合、

我が子に受験勉強の意味を理解させることが、

最も難しかった。

小学校の勉強と受験勉強は違うし、

解けたからといって、その学校に合格するわけではない。

点数ではなく、人数だ。枠を争う。

 

中途半端な自己流の勉強のまま、

5年生の夏休みに模試を受けた。

やはり本人の志望校には届かず、

相方は、塾に入れたい様子。

でも子どもはピアノをやめたくない。

私もやめさせたくない。

同時進行は、時間的にも場所的にも無理。

どちらかをあきらめるしかない。

あくまでも、うちの子の場合だ。

よそのお子さんはしっかりしてるなぁ

と、思っていた。

 

模試の結果を前に、私は二人を並べて話をした。

ずっと見てきたけど、じっくり勉強する姿勢はない。

模試の結果に現れている。

いくら言っても怒っても誉めても、効果はない。

子どもよ、自覚あるよね?

受験の意味わかってる?

このまま続けて意味がある?

私は、君には公立が合っていると思う。

受験勉強より、中学に上がるための

地固めの勉強をした方がいい。

ピアノに専念して、友達と遊んで、

その方が楽しいのでは?

それでも続けるなら、自分で考えて。

私には毎日怒り続ける体力は、もうない。

そう言って、寝室に立てこもった。

 

相方と子どもは、二人で話をして、

受験は私の協力がないとできないこと、

このままだと夕飯が危ういことを確認し、

私の意見に従うと言ってきた。

これ以上だと夫婦の仲も親子関係も悪くなる。

ただし、勉強は大事だから続けるようにと

相方は子どもに話した。

まあ、あんまり効果はなかったけど。

 

そこからはピアノと小学校とで、

忙しく飛び回っていた。

子どもも年齢は二桁になり、6年生も間近。

少し周りが見えてきたようだった。

 

最終的に受験することになったのは、

6年生の夏休みの終わり、

その年のピアノのコンクール関係も全部終わり、

来春まで何もないねーと話していた時だ。

 

中学は近くの学校だけど、高校は必ず受験だから、ピアノは中学2年生の冬からは休まないとね~。

えーー?休むの?

そーや、高校受験は大事やからね。音校志望じゃないなら、休むかやめるかやね。

えー!やめるの?それはイヤだよ!じゃ中学受験したら、高校受験はないってこと?それなら中学受験するよ!

 

はぁ?なんだそれ?

 

やる気になった理由はあまりに安易だったけど、

相方は喜んで、

まぁやるだけやらせてみようか、

落ちても受かっても、勉強だと思おうと。

しかし、あと3か月、どう動けばいいんだ?

塾にも行かず、ノウハウもないのに?

というわけで、

とりあえず、集めていた教材をせっせと解きはじめ、

同時にプロの家庭教師さんを依頼、

最初の受験日の1か月前に

やっと引き受けてくれる先生が見つかり、

志望校を本気で3校選定し、

毎朝6時から8時までと週3日夜2時間の授業。

(奇跡的に、先生がご近所だった)

家庭教師さんが選んできた各教科の薄い教材を

3回ずつやり込んでいく作業。

小学校の先生には、

突然受ける気になったもんで、ダメもとだとはわかってるんですけどねぇ(笑)

…と苦笑いを浮かべて、内申書を書いてもらい、

(先生は「落ちてもショック受けないですか?」と心配してくれた。本当に良い先生だった)

ピアノは3か月お休みし、

早朝から親子で取り組んで、

 

第一志望はトップ3校の1つだったのでさすがに不合格、

第二、第三は合格。

なんとか中高一貫校に合格した。

 

本人は第一志望に行きたかったようだが、

音楽好きの子どもには正直合わなそうだった。

そもそも、こんなやっつけ勉強では受からない。

第二、第三は共学で、

第二については、近いし、

高校受験では高偏差値になる。絶対入れない。

さすがプロ家庭教師。ノウハウは完璧だったし、

とても熱心で、楽しい先生だった。

そのプロも、受かると思っていなかったらしい。

第二、第三の学校は、

過去問すらやっていなかったし。

 

相方は一安心していたが、

私はこれから大変だなぁと思っていた。

が、とりあえず受験は終わった。

費用的にはたぶん、塾代約1年分くらい。

 

中学受験の何たるかを子ども本人が理解すれば、

もう少し上手く進めたんだろうなぁ。

でも、飽きっぽい子どもには

短期決戦だったのが結果的には良かったのかも。

 

相方よ、

これは力業の成功だ。

あなたの人生のようだよ。

 

後日談、続く。