あらためて、ふうらい主婦 

映画と美味と新しいモノ好きの相方と暮らす ふうらい主婦の徒然ブログ

我が子の中学受験から10年たったので その1。


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いつかの桜。

季節外れだけど。

 

子どもの中学受験から約10年。

とっかかりは13.4年前。

子どもが小3の秋からの数年間、

我が家は大騒動だった。

結論から言うと、

相方(父親)的には成功、私(母)的には失敗、

本人の理解力がすべてだった、ということ。

 

言い出したのは相方。

世の中学歴が大事や、と力説。

その頃、子どもはピアノの専門コースに入っていて、

1日2時間の練習必須、

たまには友達と遊ばせてやりたいのに時間がない、

の真っ最中。

塾は専門コースの子を嫌がると聞いていたし、

まぁ、現状は不可能だと思っていた。

 

相方は家庭教師という手段を選んだ。

通学時間が無く、時間の自由もきく。

当時、家庭教師は低価格に移行しつつあった。

子どもは何故かやる気満々。

でも、所詮3年生の男の子が言うこと。

子どものやる気はそんなに続かない。

ピアノの練習でも、

集中力は、学年×10分と言われる。

3年生の秋から、家庭教師さんが来た。

 

家庭教師さんは大学生。

オヤツを盛大に食べていく、時間を守らない、

子ども相手に子どもの言葉遣い。

何一つ、進まぬ。

3人目、真面目で優秀な大学生が来たが、

さして成績が上がることもなく、

子どもも、勉強するのは先生のいる時間だけ。

ピアノは忙しく、コンクールも立て込み、

家庭教師には宿題が出せないから進まない、

と言われ、

これは一体何をしているんだろ?

という状態。

 

家庭教師は相性だ。

根気よく集中を作れる人が望ましい。

親ともちゃんとコミュニケーションがとれることも必須だ。

ゆえに、

家庭教師に教わった経験がない人には、

たぶん難しいバイトだと思う。

学校の勉強と中学受験のための勉強は違うことを

三者として教えてくれればよかったのだけれど。

 

私は「やっても意味がない」と相方を説得し、

丸一年で家庭教師を断った。

子どもにも、

やっていることが理解できないなら受験はムリだと言うと、

じゃ止めるー、とあっさり。

 

それでも相方はまだ受験を諦められず、

子どもをピアノから勉強に切り替えさせようとしていた。

私は音楽は続けさせたい。

音楽やスポーツは人間を豊かにしてくれる。

私の母の教えでもある。

私は家庭教師がやっていたことを参考に、

子どもに合わせて工夫してみた。

小学校の学習は学校で完璧に教えてくれていたし、

(公立の新人の先生だったが、素晴らしく優秀だった)

通信教材を入手しておき、

必要最低限のことは自宅で学習できるようにした。

凡人母 VS わがまま気まま小学生の

濃い、長い戦いだった。

 

子どもは、やりたい放題。

何でやらない?どうして話を聞かない?

楽譜を外に投げ捨て、勉強道具をゴミに出し、

子どもが泣きながら謝罪、の図を、

何回繰り返しただろう。

ママさんなら絶対にわかる光景だ。

 

子どもはすぐに、

楽しくて楽な方に行ってしまう。

それは本来の姿で、仕方がないこと。

まだ年齢一桁だもの。

興味のないことはやらない。

それを地道に勉強に向かわせる。

そんな普段の様子を、相方は見られない。

仕事だから仕方がない。

母対子どもの長い攻防、

もーーー、本当に大変だった。

 

うちの相方は常に、子ども側だ。

子どもに注意するべきことを、

まず私に向かって注意する。

なんでだ?マジ、意味がわからない。

最近は「本人に言えば?」と

その場から逃げるようにしている。

そして、私はいつも、ひとり反体制だ。

二人が言い出すと、私の意見は通らない。

自分達のやっていることは常に正。

私から見れば誤でも。

私は違うと言ったけど?と言うと、

やる前に何で大きな声で言わないのか?

と責められる。

全くもって、理不尽だ。

 

この二人、

性格が似ている上に、星回りも全く同じ。

なにかしら2倍だ。もう、なにかしら。

受験騒動の時期は、週イチで大喧嘩。

私と相方は

子どもの教育方針が、唯一のケンカの種。

他のことではケンカにならない。

 

私は公立の中学に行かせたかった。

電車で遠くに通学させるには、

うちの子はまだ幼すぎる。

それでも、なるべく相方の意向に添ってきた。

そのあと、予想通り、私は大爆発した。

爆発した人間は、冷静だ。

 

つづく。