絵本の世界。
絵本が好きだ。
絵本の読みきかせのボランティアをしていた。
素人ボランティアなので、
普通のおばさんとしては、
詳しいというレベル。
小学生相手だったので、
小さい子の絵本ではない。
ある程度ストーリーがあるものについては、
なんとなく詳しくなった。
大人になると絵本や昔話に
教訓とか作者の意図を読み取りたくなる。
ボランティアで最初にぶつかった壁だ。
大人の目線だと、
シンデレラって素敵~ではなくて、
シンデレラって大胆不敵だよねぇ、
ってことになるように。
王子に会いにわざわざ出向いて、
夜中まで踊る。
かわいそうな身の上ではあるので、
そのくらいの野心はあっていい。
子ども向けの絵本は、
ただただ、本に触れてほしいだけだ。
読むことを楽しんでほしい。
すべての母たちの願いだ。
教訓や思惑は、二の次。
となると、とにかく
楽しい、面白いお話や、
絵や写真が素晴らしいもの、
触りたくなる仕掛けのある本を
お薦めすることになる。
そんな中でも
なるほど~と大人でも頷く絵本も多い。
私が読んだもので一番のなるほどは、
せかいでいちばんつよい国
「つよい国」の概念が変わる。
大人だからそう思うんだろう。
考えさせられる作品。
侵略されるのか、歓迎するのか、
消えてしまうのか、残るのか、
賛否あるのだろうけれど、
こういう考え方でありたい、と思う一冊だ。
目から鱗。
絵本の世界は奥深い。
気に入った本は手元に置いておくために、
入手する。
大人しかいない家に絵本が30冊ほど。
家人は誰も読まない。
ってか、
ボランティア自体、快く思っていない相方。
そういう人間こそ、読んでほしいんだけど。