絵を飾るには。紐と、壁の向こう側と。
素敵シャンデリア。
これもしっかり掛かっているのだろう。
絵が好きで、というか、
絵を壁に掛けるのが好きで、
が、正しいかな?
…あ、私じゃなくて、相方がだけれど、
壁という壁に、絵が掛かっている家だ。
クレイアートから、セル画、
切り絵、刺繍画、版画、等々。
ジャンルも様々。
大きいものはあまりないのだけれど、
それでも1メートルくらいのものも。
まとまりがなくて、全壁カオスだ。
掛けたものはいつかは落ちる。
昨年の秋の、ある昼下がり
ドンっ!という鈍い音。
家のどこからそんな音が?
慌てて探してみると、
おわっ!
一番大きな絵が、落ちてる。
いちばん最近の、新入りの絵で、
いちばんデカいもの。
それも、ベッドの頭の上。
うえっ?床に落下してたら、
もっと被害凄かったかもー?
ベッドの上で助かった~。
・・・いやいや、そうじゃない!。
寝てるとき落ちてたら?
いや、ビックリだわ。
後からゾッとする、というヤツだ。
素人判断してはいけない、紐。
ああ、たしかこの絵、
吊り下げ用の紐が付いてなくて、
手持ちの革紐を使っていたんだっけ?
ちゃんと結んだつもりが、ほどけてしまったらしい。
絵画の吊り下げ紐、大事なんやねー。
25年前の絵でも、切れたことはないのに。
いや、でも、
どんなものでも劣化する。
絶対落ちてこないなんてことは、ない。
この際、紐、全部取っ替えるか。
クレモナ。
クレモナ紐というやつらしいです。
絵画専用。
クレモナ、って名前が可愛い。
たしかに、額縁には、
これが付いてる。
結び方も独特、ネットで調べてみる。
でも、よく見てみると、
最近の額縁って、表面がガラスじゃないから、
重いといっても、たいした重量じゃない。
うちの中で一番小さい絵だけが唯一、
ガラスが入っている額だった。
ガラスは小さいけど重い。
相方のこだわりで、
絵はほぼ、ご本人の個展で直接買ったもの。
気に入ったのもばかりなので、
落ちないように、古い紐は付け替えよう。
マンション住み歴37年の経験から。
最近のマンションはどういうわけか、
内装の壁はやや薄い傾向が。
そういうところには、釘が打てないし、
耐荷重もない。
ちゃんと梁部分を確認する必要がある。
そういう時は壁うらセンサー。
壁の中の梁部分を探し、
配線部分は避けるようにする。
これ、すごく便利。
梁と配線部分を探知するセンサー。
しかし、絵が落ちるなんて
25年で初めてだ。
でも、しかし、そもそも、
ベッドの頭上ってのが
ダメなんじゃない?
ダメ、だよね?
え?